まゆたん☆フェス (151226)

土曜日だから原宿。
裏原にあるイベントスペース”VACANT”へ。

f:id:Raincoats:20160901153338j:image
胃痛でも昼間から出かけられたのは、
まゆたんの30周年イベント「まゆたん☆フェス」があったから。

f:id:Raincoats:20160901153357j:image


なんだかね、タイムスリップしたみたいだったよ。

会場前で待ってるだけで、ドキドキよりざわざわ。
私より少しお姉さんお兄さんな人たちが
あの頃見かけたような服装で
聞き覚えのある会話をしてる。
私のリアルタイムで15年前くらい。

ちょうど、そう、biceを聴きに初めてのカフェライブへ
今はなき高円寺のmarbletronへ行った時、みたいな。
中はどんなんなってるの?
どんなイベントになっちゃうの??
不安とも期待とも言いがたいあの独特の感覚。
なつかしくて苦しいくらいだった。

 

------------------------

◆開場
中へ入ったらすぐに”まゆたんフリマ”。
え、全品100円ってなに。それなに。
かわいいお洋服とかいっぱいで、
こんな時は自分が女のコだったらなって、切に思うよね。
まゆたん関連のCDやグッズも初めて見るものがたくさんで、
お金持ってたらいろいろ買ってみたかったのに。

f:id:Raincoats:20160901153419j:image

f:id:Raincoats:20160901153619j:image

 

◆貴重映像上映
動くbiceの新しい映像、久しぶりに観たね。

f:id:Raincoats:20160901153435j:image
2004年くらいまでのあの髪型、なつかしすぎて。

f:id:Raincoats:20160901153912j:image
せつなくなるよりも、引き込まれる感じだった。
まゆたんは「biceは本当面白いコで、
映像だと伝わらないの残念なんですけど(笑)」
みたいに言ってて、さすがすぎると思ったし。

 

live1◆もりばやしみほ (hi-posi)+近藤研二+赤井由絵

f:id:Raincoats:20160901153501j:imagef:id:Raincoats:20160901153508j:image
今日はそう、お世話になってる赤井さんの演奏を観に来たの。
映像の中では見慣れたもりばやしさんのお隣で、
小さな楽器をたくさん演奏してらっしゃった。
幻想的な青の照明の中に浮かぶ姿が素敵でね。

f:id:Raincoats:20160901153520j:image
普段近くでお話しするような方のかっこいい姿を見られるのは
とてもうれしいものだなって。
最後のオルゴールを巻いてる姿がとっても気に入ってしまったから、
そこはズームインして録画。

 

live2◆アマカシノカ
メロディのひとつひとつがとても耳に残るの。
おもちゃ楽器も、それを操るまゆたんももかわいくて。
♪こんにーちはー ♪さようーならーってあの曲、また聴けてうれしい。

f:id:Raincoats:20160901153545j:imagef:id:Raincoats:20160901153912j:imagef:id:Raincoats:20160901153559j:image
映像と音楽の関係ってとても興味あるな。
スクリーンに映し出された少女の表情と、まゆたんの声がどんどんリンクしていって、
いつだかに忘れてきたような気持ちがどんどん甦ってくるみたいだった。

 

live3◆常日頃ぁ~みぃん☆ミ×三田超人(ヒカシュー)
なぜか私「てんとうむしのサンバ」を歌わせられたり、
頭にのせた小さな帽子を3回も押したりしてた。なぜ。

f:id:Raincoats:20160901153633j:imagef:id:Raincoats:20160901153637j:image

 

live4◆applehead+メカエルビス+氏神一番
apppleheadのまゆたんを観たのはたぶん10年ぶり。
2005年の宇田川カフェsuite以来なんだと思う。
当時はね、本当になんだか理解できなかったの。
なのに今回ちゃんと観たらとても面白くてびっくり。
人の感覚って本当に変わるんだね。
この10年で自分の耳も成長できてるのかなって、少し思ったよ。

f:id:Raincoats:20160901153701j:image

f:id:Raincoats:20160901153721j:image

 

メカエルビスさんの姿にびっくりするひまもなく、
氏神一番さんとお江戸連発したら、気分すっきり。

f:id:Raincoats:20160901153733j:imagef:id:Raincoats:20160901153736j:image
風船いっぱい紙ふぶきいっぱいの楽しいステージに
いつのまにか引き込まれてたね。

 

はー、つながりって素敵なんだ。
私も10年後くらいにどんな関係が築けてるのかな。

My Little Lover ”Winter Rise” (151212)

あれだけの人数、どこから集まったんだろうって、My Little Loverに。

f:id:Raincoats:20160901154303j:image

f:id:Raincoats:20160901154257j:image

f:id:Raincoats:20160901154308j:image 

M1が20年前「evergreen」の1曲目で、
M2が今年の「re:evergreen」の1曲目って、
それだけで意外すぎて素晴らしかったんだけど。

 

言われてみれぱ「Winter Songが聴こえる」なんて、今の時期に似合いすぎる曲だし。
その時期、その場所だからこそ響くような曲って好きだなって、改めて。

 

だけど最後の「白いカイト」がとても素晴らしくて。
青空は見えない、夏色でもないのに、ここに永遠の空が見える感じ。
いつの日にも響く曲も本当に素晴らしいね。

 

それにしても。
二子玉川なんてちょっといけすかなそうな街に、こんなに馴染んちゃうとはね。
街のすぐそばに、のどかな時間が広がってるって、いいんだなと。

f:id:Raincoats:20160901154332j:image

f:id:Raincoats:20160901154337j:image

 

カニとブロッコリーのキッシュがおいしすぎて。

f:id:Raincoats:20160901154343j:image
最後は、カフェでトレイシー・ソーンのクリスマスアルバムがかかってたうれしさで、しばらく放心な私。

 f:id:Raincoats:20160901154349j:imagef:id:Raincoats:20160901154352j:image

 

M1. Magic Time
    (evergreen+ 1曲目)
M2. Winter Songが聴こえる
    (re:evergreen 1曲目)
M3. CRAZY LOVE
    (NEW ADVENTURE)
M4. ターミナル
    (re:evergreen)
M5. Hello, Again 〜昔からある場所〜
M6. Man & Woman
M7. 白いカイト

     (evergreen+)

京急蒲田の小道

京急蒲田の小道、
急に現れる素敵なお店、カフェ・クォード。

灯りの向こうから、ミュートしたトランペットが聞こえてくる。

f:id:Raincoats:20160901154955j:image

f:id:Raincoats:20160901155014j:image

 

開放的なのに、ゆったりひとりで落ち着けて、素敵な演奏つきのお店。
音楽が自然に流れる空間っていいね。
18時〜21時まで3時間も、いろんな曲たくさん聞かせてもらった。

f:id:Raincoats:20160901155125j:image

f:id:Raincoats:20160901155131j:image

 

美香さんの♪ダバディバダ ダバディバダ〜の発音すき。
あ、「男と女」だよ。
「Night and Day」はトレイシー・ソーンを思い出してうれしくなる。
優しい篤司さんなら、急にボサノバギターを教えてくれたり。
♪Fly me to the moon〜
そう、言い換えたらなんになる?

f:id:Raincoats:20160901155142j:imagef:id:Raincoats:20160901155147j:imagef:id:Raincoats:20160901155152j:image

f:id:Raincoats:20160901155213j:imagef:id:Raincoats:20160901155219j:imagef:id:Raincoats:20160901155100j:imagef:id:Raincoats:20160901155225j:image

 

毎週(金)(土)はチャージフリーで演奏聴けるみたい。
も少し近くにあったら週末のごぼうびにゆっくりしに行くのにね。

f:id:Raincoats:20160901155119j:image

シスレーの目になる

ローカル線で3駅、
初めての区立美術館へ
アルフレッド・シスレー展」を観に。

f:id:Raincoats:20160901155507j:image

 

人々の生活、暮らしてきた街、時代の移り変わり。
画家の人生に寄り添う展示がとても興味深くて。

印象派の街を訪れた日本人」という括りで
外から見た印象派をまとめたり、
セーヌ川と荒川を対比した特集も新鮮だった。

 

点数少なめ、お客さんも少なめで、じっくり絵に向かえたのがうれしかった。
シスレーの描く視点が、時代で変わっていくのがよくわかって。
じっくりとシスレーの目になっていく感じが、とても楽しかったのでした。

f:id:Raincoats:20160901155521j:imagef:id:Raincoats:20160901155523j:image

 

観終わって展示室を出たら、外は真っ暗。
なるほど館内の景色が外の光で完全に変わる造り。
郊外風な穏やかな街並みも相まって、
とてもゆっくり過ごせたな。

f:id:Raincoats:20160901155544j:image

f:id:Raincoats:20160901155540j:image

 

帰って、夕食はめずらしく外食。
江古田の居酒屋風のお店に初入店して「もつ煮込みごはん」を。

f:id:Raincoats:20160901155548j:image
600円とは思えない丁寧で優しいお味。
ああここなら日常に励ましをくれるかも。
こうやって地に足のついた生活をしていけたらなと、
おみそ汁を飲みながら思ったのでした。

f:id:Raincoats:20160901155606j:image

黒沢健一 with KAKTUS (151030)

ステージの向こうに広がる六本木の景色に、
東京で生きてるんだよな自分、
なんて思ってた。

f:id:Raincoats:20160901160218j:image

東京で生まれちゃったから、
東京にいる意味なんてわからないし、
自然あふれる町に移る方が
よっぽど挑戦なわけだけど。

 

CSN&Yのカバーよかったな。
「Teach Your Children」!
帰ったら『小さな恋のメロディ
観てみようかな。

サム・クックを聴くことはないと思うけど、
黒沢が歌ってくれたのはうれしかった。
だってサム・クック
あんな高音パートなさそうだし、
さすがに4声でハモったりは
しないと思うし。

f:id:Raincoats:20160901160229j:image

f:id:Raincoats:20160901160234j:image

日常の邪念ばかりで
全然集中できなかったけど、
それでも音楽だけになれる瞬間が
何度もあったね。
うん、いいライブだった。
呼んでくれてありがとう。

カクタス黒沢、最高。
(マイケル富岡的な意味で)

f:id:Raincoats:20160901160239j:image

『LOVE & MERCY』

Brian Wilsonの映画『LOVE & MERCY』を観た感想がまとまらないので、そのまま記録。

f:id:Raincoats:20160901160557j:plain


マイク・ラブ役の人の動きが

とてもマイク・ラブで面白かったのが最初の感想。

 

◆「lonely, scared, frightened」だっけ。

ブライアンの人の手書き文字。

そこからずっともうブライアンの頭の中にいた。


ビーチボーイズバンドのサーフィンホットロッドな曲たちが、初めて聴く曲みたいで。

ずっとブライアンのライブ盤の下げたキーでしか聴けてなかったから。

改めてちゃんとビーチボーイズ聴いていきたいって強く思った。

こうやって自分なりのリアルタイムになるありがたさ。


◆ピアノで1音目弾かれた瞬間、

「あ、God Only Knowsだ!」ってわかった。

あのイントロの音はちゃんと自分の中にいる。


◆レコーディング風景の再現。

音楽ができていく様にとてもドキドキした。

犬とか自転車とか…火事のやつも。

ちゃんと聴いててよかった。

今こうやって観る感動。


◆「ロックにティンパニ!?」

なんて発言があったけど。

そういう音楽があってくれてよかった。

私がバロックポップにひかれたのは、クラシックを学べなかった代替としてだったのかもしれないけれど。


◆でも私にとってはPrefab Sprout「A prisoner of the past」がオーケストラルポップの入口だったね。

その後でブライアン聴いて、

ZombiesとかSagittariusとかも聴いて、

Everything But the GirlやDevine Comedy、Mercury Revなんかにもオーケストラ要素を見つけては喜んで聴いてた。


◆「Good Vibrations」のサビにいく瞬間、震えた。

こんなドキドキして音楽聴いたの久しぶりだった。


◆ふと、この映画を観た人に

「奇才の苦悩」みたいな捉え方をされたらやだなと思った。

ブライアンは音楽家だから苦しんだわけじゃないと思うし。

苦難の末に生み出された音楽だから素晴らしい、というわけじゃないし。


ブライアンが苦しんで作り出した音楽の素晴らしさ以上に、

ブライアンという人が幸せの方向に向かえたことがうれしかったよ。


◆エンドロールに映った、歌うブライアンの姿に泣いた。

声が本当にきれいだと思った。

サビ前の動きに、なんていい曲なんだろうと思った。

後ろの人たちも鼻をすすってたね。


◆景色の全てがこんなにきらきら見えるのは久しぶりで。

やっと音楽の中に帰ってこられたんだと思った。


◆近年は人と一緒にいられる機会が増えて、

とてもありがたい反面、

ひとりきり気分だった頃のような自由な自分感覚とか、

自分で情報を求めるドキドキ感を見失っているような気もしてて。


今日の映画を観て、自分のためにまたひとりを好きになろうと思った。