Brian Wilsonの映画『LOVE & MERCY』を観た感想がまとまらないので、そのまま記録。
◆マイク・ラブ役の人の動きが
とてもマイク・ラブで面白かったのが最初の感想。
◆「lonely, scared, frightened」だっけ。
ブライアンの人の手書き文字。
そこからずっともうブライアンの頭の中にいた。
◆ビーチボーイズバンドのサーフィンホットロッドな曲たちが、初めて聴く曲みたいで。
ずっとブライアンのライブ盤の下げたキーでしか聴けてなかったから。
改めてちゃんとビーチボーイズ聴いていきたいって強く思った。
こうやって自分なりのリアルタイムになるありがたさ。
◆ピアノで1音目弾かれた瞬間、
「あ、God Only Knowsだ!」ってわかった。
あのイントロの音はちゃんと自分の中にいる。
◆レコーディング風景の再現。
音楽ができていく様にとてもドキドキした。
犬とか自転車とか…火事のやつも。
ちゃんと聴いててよかった。
今こうやって観る感動。
◆「ロックにティンパニ!?」
なんて発言があったけど。
そういう音楽があってくれてよかった。
私がバロックポップにひかれたのは、クラシックを学べなかった代替としてだったのかもしれないけれど。
◆でも私にとってはPrefab Sprout「A prisoner of the past」がオーケストラルポップの入口だったね。
その後でブライアン聴いて、
ZombiesとかSagittariusとかも聴いて、
Everything But the GirlやDevine Comedy、Mercury Revなんかにもオーケストラ要素を見つけては喜んで聴いてた。
◆「Good Vibrations」のサビにいく瞬間、震えた。
こんなドキドキして音楽聴いたの久しぶりだった。
◆ふと、この映画を観た人に
「奇才の苦悩」みたいな捉え方をされたらやだなと思った。
ブライアンは音楽家だから苦しんだわけじゃないと思うし。
苦難の末に生み出された音楽だから素晴らしい、というわけじゃないし。
ブライアンが苦しんで作り出した音楽の素晴らしさ以上に、
ブライアンという人が幸せの方向に向かえたことがうれしかったよ。
◆エンドロールに映った、歌うブライアンの姿に泣いた。
声が本当にきれいだと思った。
サビ前の動きに、なんていい曲なんだろうと思った。
後ろの人たちも鼻をすすってたね。
◆景色の全てがこんなにきらきら見えるのは久しぶりで。
やっと音楽の中に帰ってこられたんだと思った。
◆近年は人と一緒にいられる機会が増えて、
とてもありがたい反面、
ひとりきり気分だった頃のような自由な自分感覚とか、
自分で情報を求めるドキドキ感を見失っているような気もしてて。
今日の映画を観て、自分のためにまたひとりを好きになろうと思った。