木曜は雨の赤レンガ倉庫へ、
70年代ポップカルチャーの展示会
『70'sヴァイブレーション』を観に。
たくさんの写真、ジャケット、雑誌やチケットたちが展示された空間。
見れば見るほどに強い想いが感じられて、胸が苦しくなってしまった。
演奏が聞こえるわけでもなく、映像も資料映像だけなのに、いろんな音が聞こえてくるようで気持ちがいっぱいになった。
私が生まれるひとつ前の時代、
音楽の必然性が高かった時代。
これを観ると観ないとでは、70年代という時代に対する意識が全然違っただろうなと。そのくらいに。
「写真家の視線」コーナーには圧倒された。
自分が憧れたアーティストや、名前だけしか知らずにいたバンドたちの、若き熱を帯びた最前線の姿。
後追いの自分がどんなにあがいても理解できなかった部分が、自然と埋まっていくような気がしたんだな。
なにより素晴らしかったのが、広い会場1番奥の「年次コーナー」で。
アナログジャケット・ポスターや雑誌が、1年ごとに並べて貼られてたのだけど。
それぞれが語りかけてくる力がとても強くて。
久しぶりのジャケ買いみたいな気持ちで、知らないジャケットに希望的な想像をしたり。
たまに所有してるLPを見つけては、とてもうれしい気分になったりも。
ああ達郎ってこんなにかわいいんだ。
James Taylorはいつまでも自分のお父さんみたいだな。
Rickie Lee Jones! やっぱりアナログのデザインは、30cmでこそ映えるんだな。
とか、月並みなこともつぶやきながら。
73年が鮮やかな印象で1番素敵だったな。
ポールの「Band on the run」はやっぱ目立ちすぎてたな。
美奈子の「扉の冬」はアナログでほしいな。
チューリップ「魔法の黄色い靴」って同名アルバムもあるんだね。もっとちゃんと聴いてみたいな。
五輪真弓…怖いけど、ジャケが鮮やかで気になる…。
会場入口のパイドパイパーハウスは、70'sから近年のものまで愛情ある品揃えで夢中になってしまった。
あ、そうだ。
Colin Blunstoneがコリン・「フ」ランストーンになってて切なくて。
でも名盤扱いの1stだけじゃなく、2nd・3rdの紙ジャケまで並んでてうれしかったりね。
それから勝手だけれど自主イベントにもとても参考になるなと。
家にあるものでも、並べて飾られてるとうれしいんだな、とか
写真は下手に拡大するより、数回り大きなパネルに貼った方が見栄えするんだな、とか
写真だけより解説が一緒に掲示されてると展示の色を濃くできるんだな、とか。
あと、チケットやチラシの類はとても貴重で空気作りになると知ったから、少し真似してガラスのボックスに展示しようかな、とか。
まずは久しぶりにコリン・「ブ」ランストーンの2ndを聴きながら、
biceのチケットを発掘してみようかな。