◆午前10時の『リトル・ダンサー』
もう10年前頃、大事だった人がこれはいいよって言ってた映画。
それが今こんな形でスクリーンで観られるなんてさ。
男だけどバレエが好きになった少年ビリーはさ、生まれた家庭に振り回されながらも、街を飛び出して行くんだ。
ビリーがステップを刻む時、流れるのは60'sから90'sのUKロック。
街でタップを踏むバックに、THE JAM ♪TOWN CALLED MALICE が流れた時、全部わかったの。
当時やつはPaul Wellerが好きだった。だからそこから興味持ったんだろうな…。
「あいつには未来がある」
「才能を伸ばしてやりたいんだ」だっけ。
必死で言葉にするお父さん、泣けたな。
主人公だけじゃない、キャストみんなの描き方に愛を感じた。
◆午後3時のルグラン
ミシェル・ルグラン自伝発売記念のトークショーを。
私はルグランに精通してたりはしないけれど。
せっかく興味持った今、リアルに感じられる機会がほしくて。
講義自体は…おやおや私にはいささか消化不良だったけれど、会場は本当に素敵なお店だった。
ブックカフェっていう文化は素晴らしいな。
本に疎い私でも、いくつもいくつも手に取って、いつまでも眺めていたくなってしまう。
絶対に読みきれない本たちが、本棚から語りかけてくるようで。
おしゃれなのに気をつかわせない気さくなご主人も素敵すぎた。
◆午後5時の噴水公園
私にはやはり水辺が必要だったね。
久しぶりの噴水、初めての夕景噴水が素敵すぎて、気づけばまるでここは水の都。
さっきのパリ写真たちから飛び出してきたみたいな気持ちで。
こうやって時が巡り、場所がつながってくんだな。
せつなさはわりと過剰だけど、噴水はいつまでもきれいだといいな。